2011年12月の記事

仏教の新しい地平を求めて

2011/12/18 Categories: 未分類

やっとまたーつ、大きなプロジェクトが終わった!

タオサンガ道場では、音楽念仏を中心に独自のスタイルで修行をしているのだが、そのお勤めの三部合唱全篇のレコーディングが終了したのである。詳しい内容をご存知でない方には、ピンを来ない話だということは、百も承知で書いている。でも、期間だけ言うと、思えば最初に始めたのは、去年の夏だったから、延々1年半もかかってしまったのである。

でも問題は期間ではない。音楽と仏教の修行を融合させるという新しい仏教の地平。それが、京都の片すみにある音楽スタジオで、生まれたのである。きっと、どんな新しい歴史の1ページも、そんな風に人に知られることなく、ひっそりと始まるものなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西洋音階だが、琴が入る。その最後の音入れ。琴は中国音階にしてある。

長調(メイジャー)短調(マイナー)どちらの音階にも適合するところが特徴。

音楽般若心経、音楽念仏のパートで入れる。

 

 

 

 

    われわれの注文に必死で応えようと懸命な作業のレコーディングエンジニアの坂本氏。

 音のバランスなどを調整しているところ。

結局、まる一日かかって終了。

 レコーディング時の神経集中って、ホントに独特です。

 

 

 僕のCD評に、”最後の曲では、リラックスして演奏している”なんて、書いてくれた音楽評論家の方がいらした。僕は、”へぇー、そんな風に聴こえるんだ”とびっくりした。実は極度の神経集中っすよー。

、、、さて、明けて翌日の土曜日。facebook 上のお友達、北山侑美さんという方が、タオサンガセンターの念仏修行と法話ライブにいらした。リアルでお会いするのは初めてだが、何といってもネット上では、お友だち登録されている人なのだ。僕としては、”友、遠方より来たる。またうれしからずや”の心境である。これもまた、新たな地平。facebookって、こんなこともあるんですね〜。

 

 

 

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バングラデッシュの仏舎利塔

2011/12/11 Categories: 未分類

 イスラム教国のバングラディシュだが、ごくわずかに仏教徒がいる。その内の一つがラカイン人だ。彼らが信仰のシンボルとしている 仏舎利塔。それが、NPOユニ現地事務所所在のコックスバザールにある。

 ラカインの人々が大切にしてきた仏舎利塔は、国民の大多数であるイスラム系の人たちに、一部を不法占拠されたり、壊されたり、また汚されるなどの扱いを受けて来た。
 僕は、初めてコックスバザールに行った4年前から、いつかこの仏舎利塔の修復に力を貸したいと切実に思って来た。そして、とうとうその念願がかなうことになった。世界各地のユニで、力を合わせて費用を支援することになり、工事が始まったのだ。(詳しくは、NPOユニのサイトをご覧下さい。)

<コックスバザールの仏舎利塔>

<この仏舎利塔群は、丘の上にあって見晴らしもよい>
 計画としては、周囲にお花畑を造り、中の道場も整備する。ようするに、ここを「ラカイン仏舎利塔公園」のような、聖地にしようという計画だ。ここで仏式結婚式をやったら、きっと、とても良い思い出になるだろうなあ、と思わせるようなところである。
 現地スタッフのラジョーさんが、念仏道場にすると張り切っている。完成の1月には、また出かけていくつもり。
<ラジョーさん/なぜか、浄土宗のT シャツを着ているところが面白い>
 修復工事費の捻出については、ヨーロッパや北米のタオサンガとの調整がいろいろと必要だった。
また、東福寺/天得院のライトアップLIVEに念仏ゴスペルが出るので、その練習もあり、また本番もあった。

<練習風景>
<本番前。緊張のあまり、引きつった笑いを見せるイギリス人のスー>
そう言えば、国民文化祭、京都駅前での念仏ゴスペルの公演をyou-tube にアップして下さった観客の方がいた。
(他の映像は、サンガのウエブで近い内にアップされる予定)
 金曜日は、京都の新京極にある、「誓願寺」という浄土宗西山派の本山で、「気の幸福力」というミニワークショップを行った。
 気でどのように幸福な人生を創造することができるのかを、身体で実感的に体験してもらうワークショップだ。
 最後の感想では、「最初は、一体、どんな講義を聞くことになるのだろう?」と思って来たが、こんなに面白いと思わなかった」と言われた人がいた。また、「1時間半、笑いの絶えないワークショップなんて、はじめて」と言った人も。
<何人か、お坊さんの参加もあったミニワークショップ。写真は、最後のシェアリングの場面>
 その後、新幹線に飛び乗り、東京へ。土曜日は、午後から雑誌のインタビュー。夕方からは、センターで音楽念仏と、その後の法話ライブ。さらに、海外向けの英語放送、ミーティングと続き、終わったのは午前1時。東京でも、さすがに電車はなく、30分かけて歩いて帰る。東京来てもこんなスケジュールだから、こっちの友だちともなかなか会えんな。
 ところで、ツイッターというのを始めてみた。(ryokyu_endo)日常的なことは一切書かず(というか、書けず)、哲学的、宗教的なことしか書かな い。非日常世界からのメッセージということで、ご容赦願えればと思う。また、そんなTwitter があってもいいのではないかと思ってもみたりして、、、。
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非日常をワクワクと生きる

2011/12/04 Categories: 未分類

僕は、どちらかと言えば、非日常に生きている、と思う。だけど、その非日常が”日常”と化してしまうこともある。ほら、東南アジアのバックパッカー旅行なんか始めて、1か月も経つと、だんだん旅が日常化してしまうことってあるでしょう。(←あるんですよ、これが)

いろんなハプニングはあるにせよ、もはや写真を撮ったりすることも、観光地に行くこともなくなっていくわけです。この所、少しそんな感じだった。

最近の出来事と言えば、東福寺/天得院、夜のライトアップLIVEがあり、僕らのバンドも数回演奏した。また、東京から竹中あこさん/大森俊之さんというミュージシャン夫婦を呼んで、演奏もしてもらった。

あこさんは、澄んだ美声をライトアップされた庭に響かせ、エバンゲリオンの編曲者でもある大森俊之さんは、見事な伴奏をしてくれた。

大森俊之さんとは、26歳ぐらいの頃に六本木で一緒に演奏した。要するに古い友人、音楽仲間である。一昨年、天河神社での奉納ライブで一緒に演奏しないか、と誘ってくれた。そして、天空オーケストラの岡野さんらとも含めて一緒に演奏した。

今回の僕は、裏方としての支援。ビデオなんか回していたので、写真を撮りそこねた。思えば、ブログをサボりだしたのは、それがきっかけだったような気もする。(ナンチャってね)

<天得院ライブの一コマ。ピアノのなむさんが、ソロで演奏した時のものである>

 

<音楽念仏や音楽般若心経、その他、もろもろをレコーディングしているところ。三部合唱になるので、時間が延々とかかっている>

 僕が非日常に生きているのはなぜか? もしかしたら、人生の目的が、念仏を広めるためだからかも知れないなあ。あっ、でもこの表現、ちょっと誤解されそうなので、説明を加えます。

人や自分の意識の変容、つまり自他の心の向上を人生の目的とすると、日常から少し離れたところで生きざるを得ないところがある。でも、見知らぬ世界を旅しているみたいに、わくわくするような新たな発見の連続でもあるのだ。

念仏三昧に入ると、こんな気持良いものがあったのかと思うぐらい気持が良くなる。身体もスカーッと脱けてしまう。また、タオサンガでは、「念仏ハイ!」という一日12時間以上の音楽念仏を、何日間もぶっ通しでやることがある。

参加者の皆さん誰もが、そんな神秘的な体験を味わうのだ。いやなに、古来から念仏者の世界とは、そんなもんだったのだ。

ようするに、その空間で、人はみな、しがらみある世間を超えて、お浄土をかいま見る体験をするのだ。音楽が聴こえたり、光に出会ったり、神秘的な声が聞こえたり、、、。そして、仏さまの聖霊と出会って、人生も性格もがらっと明るくなってしまうことだって、ままあることだ。こんな素敵な体験は、人生で滅多にできることって、ないんじゃないかな?

僕にしたって、そうだ。絶望的だった僕の人生が、根こそぎ楽になったのだ。明るいものになった。念仏に出会ったおかげで。だから、人には明るく楽になってもらいたい。僕のように根こそぎ救われてもらいたい。そう思うからこそ、今こんなことをやっているのだ。そして僕は、そのために坊さんにまでなった。

繰り返すけれど、僕は、人の心が解放されて自由になってもらいたいから、念仏を勧めているのであって、他の目的は、ーつもない。(同時進行でいろんなことをやっている僕に、とても他の目的を入れる時間的余裕などないのです)

誤解のないようにと述べたのは、正確に言えば、”誤解を恐れずに言えば、、、”だ。というのは、ようするに念仏そのものが目的ですらない。人が自由になること、人が楽しくなること、喜びある人生を送ってもらうことが目的なのだ。

そして僕の知っているそのための最高の手段(方便)が念仏三昧だからこそ、これを勧めているのである。さらに誤解を恐れずに言えば、念仏より効果的な道があれば、僕は、これまでやって来たすべてを捨てて、ためらうことなくそちらを選ぶ。そんな覚悟でやっているのである。

それから、東京にも行っていた。向こうで、法話ライブの日本語と英語の配信を遅くまでした。また、タオサンガのことで、深夜までミーテングもした。それから何があったっけ?

ああ、そうだ。「気の不思議世界と音楽念仏による癒しと神秘体験」の無料ワークショップが、二日間に亘って京都タオサンガセンターであったんだ。僕がプロデゥースしたワークショップだが、講師には、北海道から中川りみさんと、東京から後藤りゅうさんに来てもらった。

参加者の中には、感激で泣き出した人も複数いらしたそうだ。僕が直接お誘いしたMさんには、「あまりにも深い内容に圧倒された。フラフラになったが感動した」という後日談をもらった。かつて禅の師匠に印可証明(悟りを開いたという証明書)をもらったという人だが、ワークショップには、相当のインパクがあったようだ。

 

<京都タオサンガセンターで行われた「幸福力と仏教」という二日間のワークショップ>

 

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